北海道新幹線用“ロングレール”輸送専用列車と鹿部町にある庭園鉄道を訪ねる...

「“ロングレール”輸送列車、帰りだけど鹿部駅で撮らない?」と誘われる。天気もいいし初夏の大沼公園のドライブを兼ねてと車を走らせる。鹿部駅は、何度も行ってるし駅のイメージも頭にあるのだが、カーナビに上手く誘導してもらえず、辿り着けない。時間は迫るし気持ちは焦る、と向かいにミニパトカー、とっさに車を降り「鹿部駅は?」と訪ねると、親切なお巡りさんで「ちょっと場所が違うなあ、先導するので付いてきて」と赤色灯は回さなかったが先導して貰い鹿部駅に無事到着...


到着して間もなく“ロングレール”輸送専用列車が鹿部駅構内を走りすぎていく。北海道新幹線の札幌延伸で使用されるレールだが、通常は25mのレールで輸送し、敷設の際に現場で接合しているが、今回輸送されたのは1本150mの“ロングレール”、溶接箇所が少なく工期が短縮できることなどから、昨年春から輸送を始めているようだ。製鉄所のある北九州市から28本の“ロングレール”を積み込んだ9両編成のチキ5500形専用列車は山陽本線、東海道本 線、東北本線、青函トンネルと4日間かけて走り抜け北海道に上陸し、長万部駅で降ろしての回送列車...

専用列車をお巡りさんと一緒に見送りながら、鉄道四方山話でしているとお巡りさんから「鹿部に15インチゲージの庭園鉄道があるので、案内しますよ」と駅近くの民家を訪ねる。鉄道ファンで、退職後に大阪から鹿部町に移住され、電車の運転手になりたいとの夢を叶えるため、昭和初期に大沼公園と鹿部を結んだ「大沼電鉄」をモチーフとした15インチ(381㍉)ゲージの庭園鉄道『鹿部電気鉄道』...


突然の訪問にも拘わらず、嫌な顔一つせずにブルーシートで覆われていた車両を「天気がいいので、ちょうど外そうと思っていた」といいながら、自ら乗り込んで運転して見せてくれた。この車両の製作には、鹿部町役場や函館の博物館などを訪ね、実物の1/3のスケールで当時の電車再現し、自宅前の庭を走らせることが出来、次はキハ形気動車を製作する計画で準備を進め、枠組みは出来ていた。これぞ、鉄道ファン、いや、マニア?、楽しそうに話してくれる姿は羨ましくも思えた。キハ形気動車が完成したころもう一度訪ねてみようかな。そして、鹿部のお巡りさん、ご迷惑をかけてしまったが、感謝です...
